私は動物が大好きだ。
特に猫が大好きだ。
すごく癒される。見ていてたまらなく可愛い。
ともかく、好きなことに理由はいらない。
それぐらい好きだ。
ただ、ここまで動物好きな私が、絶対にペットは飼わないと決めている。
もしかしたら理解されないかもしれないが、私はペットを飼うことによって、あることを恐れている。
私はペットの量産が怖い。
動物を人間のペットとして飼うことが辛い。
もしかすると考え過ぎかもしれないが、動物は、自然の中で生きていた方が幸せだと思うからだ。
確かに犬猫のような、完全に人間のペットにされた、人間がいないと生きていけないような動物もいる。
それでも、やはり動物が量産されているのが嫌でたまらない。
もしも何かで状況が変わり、自分が動物を飼うとなってしまったら、私はきっと、ペットショップへは行かない。
私は保健所へ行くだろう。
何故なら、私がペットショップへ行くことで、その分動物が、ブリーザーの手によって増やされるからだ。
もちろん、たった私一人の力だけでは、現状は何も変わらないよと思うかもしれない。
それでも私はどうしても、ペットショップという存在が嫌だ。
また、私は動物園も見ていて悲しい。
動物園の動物だって、本当は広い自然の中で、走り回って生きたかったに違いないと思うからだ。
確かに動物園で生まれた動物は、そもそもサバンナを知らないから、そんな辛い思いはしていないと思う人もいるかもしれない。
それでも、そのことが本当に可哀想だとしか思えない。
あんなに狭い檻の中に入れられて、まるで囚人のようだ。
彼らは何か、悪いことをしたのだろうか?
よく、所謂ぬいぐるみのような犬を見かけることがある。
「ぬいぐるみのようで可愛い」というのは確かに私もそう思う。
だけど、「ぬいぐるみのよう」というだけで、もちろん実際はちゃんと息をしている。
だが、可愛いということで購入を決める人も、皆無ではないだろう。
いざ購入したはいいが、途中で飼うのが面倒になる人もいるだろう。
そうしたらそのペットは、どこへ行くのだろうか。
そのことを考えると、やっぱり私はペットを飼わない。